クロノスの技術
KHRONOSの技術は、長年携わっていたラリーメカニック(WRC)での経験から来ています。
ラリー競技のサービスでは限られた時間に部品交換(定期交換)や突発的なトラブルに対しての部品交換など…一瞬の判断で決断をしてしかもミスなく確実に実行に移さなければなりません。車両の全てを理解し頭の中に叩き込みトラブルに対して瞬時に引き出しを開けられるか…レースメカニックはとても厳しい世界です。
一般的には成果を上げると評価も上がりますが、レースメカニックは要求に対して100%出来て評価ゼロ(それが当たり前?)なのです。つまり、減点しかないのです。もちろん人間ですので必ずミスは起こりえます。ですので同じ作業を何度も練習して考える前に体が勝手に動くように日々訓練します。
日常においても当たり前と思う事でも決して手を抜かず全力で取り組む姿勢が大切です。どんなに小さい引き出しでも数多く持ち合わせる努力をKHRONOSは忘れません。
パーツとセッティング
単純に部品を交換すれば直るトラブルもあれば、交換の際に調整が必要な部品も存在します。この調整を正しい方法と手順で行う事で交換した部品が100%の性能を発揮する事が出来るのです。
また、トラブルになった原因をハッキリさせてから交換しなければいつかは同じトラブルに見舞われてしまいます。KHRONOS-WORKSでも書きましたが、パーツとパーツの調和がとても大切なのです。
チェンジニアには簡単になれますが、エンジニアになるには時間と経験が必要です。常に『なぜ?』交換するのか?を意識しながら作業をする。この『なぜ?』の奥底に調和があると考えます。
原因の究明
トラブルの原因は必ず存在します。それを如何に最短で突き止める事が出来るか?…簡単なトラブルもあれば、それこそ迷宮入りしてしまうようなトラブルでも原因はある。目でみても分からない様な物は、様々な方法で可視化するのも一つの手法です。
特に電気系統は目に見えないから苦手な整備士が多いですが、車に使われている電気の電圧は基本12V(バッテリー電圧)、0V(アース)、5V(ECUやセンサー)の3種類しか無いのです。それらの電圧を配線図に書き込むだけで可視化出来るのです。
また、金属(特にミッション内部部品)に疲労によるクラックがあった場合、こちらも目視では見つける事が困難です。そんな時はレッドチェック(ミクロチェック)を施工する事により目視で確認出来なかったクラックを発見出来ます。トラブルの原因を追究する事がとても重要です。